海外旅行中の支払いはクレジットカードが基本なのですが、すべてクレジットカードに統一!ということは現実的には難しいことも事実。
そこで現地通貨を得ようとした場合、現地の両替屋やATMなど様々な方法があるかと思いますが、私はいつもレートが安定しているATMを使っています。
空港に両替屋はあるものですが、いざ外に出たらなかなか見つからなくなる場所もありますよね。そのためちょっと多めに両替をして結局余ってしまった…なんてことは無いでしょうか?その点ATMであれば旅先での遭遇率は格段に上がりますから常に最小限の現金をチビチビと出金することが可能になります。
ATMが良さげなことはわかった…今回はそのATMで何を使って出金するかというお話です。
銀行発行のデビットカード(キャッシュカード)を使う
最近は銀行口座を開設するとVISA、JCBといった国際ブランドが搭載されたデビット機能付きキャッシュカードが発行される場合があります。
ただ、銀行によって手数料に各社差がある点は覚えておく必要があります。
例えばりそな銀行や住信SBIネット銀行は国際ブランドのレート+海外事務手数料2.50%と低めです(他の例として三菱UFJデビットだと3%、SMBCデビットだと3.05%+海外ATM利用手数料110円/回)。
後述するクレジットカードよりもレートが高いことは確かなのですが、銀行口座の預金額以上は何も出来ませんしそれっきりなので安心です。
キャッシュカードの場合はATM設置者手数料が別途請求されることもあるため、注意が必要です(ATMの操作画面に表示されます)。逃れる手段も無いので別のATMでトライしましょう。
今回はりそな銀行のVISAデビットを使いました。
繰り上げ返済しやすいクレジットカードを使う
クレジットカードのキャッシングというと借金というイメージが強いです(実際そのとおり)。
ただ、これはあくまでも1ヶ月そのままにした場合であって、キャッシング後すぐに返済してしまえば返済までの日数という計算になります(繰り上げ返済)。
よってクレジットカードの最終的なレートは国際ブランドのレートに加えてキャッシング手数料の合計になります。
キャッシング手数料の算出方法は
利用金額*実質年率*利用日数/365となります。
仮に実質年率18%のカードで利用金額を1,000円。これを3日で返済を完了した場合
1,000*0.18*3/365=約1.48円となります(0.1%)。
更に支払いスパン最長の1ヶ月で返済を完了した場合
1,000*0.18*31/365=約15.29円となります(1.5%)。
既におわかりかと思いますが、仮に繰り上げ返済せず1ヶ月支払いを放置したとしても、キャッシングの方がデビットカードよりも手数料が安いことになります。
海外ATM利用で人気の高いACマスターカードは1ヶ月スパンで自動的に支払いが行われないためほぼ即時に反映される反面、必ず放置しないことが重要です。
繰り上げ返済はPay-easyと呼ばれる方法が便利です。大手銀行ではだいたい対応していますがネット銀行ではジャパンネット銀行と楽天銀行しか使えませんのでネット銀行がメインバンクの方はご注意ください。
このPay-easyによる繰り上げ返済に対応しているクレジットカードとしてACマスターカード、セディナカードが有名です。
海外ATMの操作に加えて、
・カードのWebサイトでログインして料金を確認ができる(ACマスターカードならほぼ即時反映、セディナは3日後くらいに反映)。
・Pay-easyの作業が行える。
の2つの作業ができることが求められます。
覚えてしまえば何も苦労しませんが、スキル次第という感じでしょうか。わざわざこんな記事を見ている人は問題ないと思いますが。
クレジットカードの場合デビットカードとは違いATM設置者手数料は画面上に表示されても請求されることはありません。
今回はセディナカード(マスター)を使いました。
実際に試してみた in 香港
今回は2019/11/17に香港の恒生銀行(ハンセンぎんこう)のATMでデビットカードとクレジットカードの両方でHKD 100を出金して、後日レートの確認を行いました。
Savingsなのでデビットカード
Credit card(Cash advance)なのでクレジットカード
ATMの操作中にお得なレートでJPYに変換するよ!!??といった画面が出たら必ず誘いに乗らず現地通貨を選択してください。まずお得になることはありません。
デビットカードの場合(りそなマイゲート)
HKD100=JPY1,428となりました。
クレジットカードの場合(セディナビ)
HKD100=JPY1,392となりました。
17日利用→21日反映と4日かかりましたので利息が2円かかっています。
1,390*0.18*4/365=2.74、3日換算で2.05なので実際利息が何日ついているのかは不明なのですがおおよそ計算式通り。
デビットカードとクレジットカードの差は約2.5%。
これは先に紹介したデビットカードの海外事務手数料2.5%と一致しています(正確に言えば国際ブランド間のレート差もありますが今回は微々たるものだったのでしょう)。
たかが2.5%、されど2.5%
今回の結果から、クレジットカードでキャッシングをした方が有利ということがわかりました。なんと言っても稀にエンカウントする憎き手数料表示も関係ないですからね。
しかしながらクレジットカードかつキャッシング枠となると全員が満足できるとは限りません。また、頻繁に旅行へ行かないのに専用のクレジットカードを増やすのも面倒な話です。
2.5%の差を高いと見るか安いと見るかはおまかせしますが、私の場合はあくまでも少額が基本スタンスなので複数のカードをあまり気にせず使っています。
りそなの口座はたまたま自分の行動範囲に小銭を投入できるATMがあるため、財布にたまった小銭の処分場のような感覚で貯めています。海外ATMはそのガス抜きな感じですね。
…とこのように自分の中でベストなスタイルを見つけてくださいね。
今回使用したセディナカードは、ポイントサイトのハピタスやモッピーで2,000pt~5,000pt程度で掲載されていることが多いです。
もしこれから作ろうと考えているのであればポイントサイトを経由して入会した方がお得です。是非ご検討ください。
(セディナでもjiyu!da!はリボ専用なのでご注意ください。)