日本からも行きやすい国、香港。
SIMフリーが「当たり前」なこの国はプリペイドSIMの調達も簡単です。
例えば香港国際空港のイミグレーション前にあるコンビニ(セブンイレブン)でもSIMカードは入手可能です。身分証明書を提出する必要もありません。買ってSIM入れるだけ。
例えば先ほどのコンビニでの写真にあるラインナップで言えばCMHK(中国移動香港)の4G/3G Super Talk Prepaid SIM Cardが短期滞在中心の私としてはお気に入りです。
オンラインショップだと43HKDですが、通常の店だと48HKD(おおよそ650円くらい)で購入できます。
1日あたり28HKDでデータ使い放題(但し1GBで規制)、チャージ額は46HKDですから厳密に言えば1日しかデータが使えません。ただ、このSIMカードは登場からずっと最初の2日間は合計300MBまで無料というキャンペーンを行っておりうまくやりくりすれば3日使えるSIMカードとなります。
他にもSmarToneのBroadband & Voice Stored-Value SIMなんかも良いですね。
ただ、これらのSIMカードは深水歩のSIM屋台で20~30HKDで買えてしまいますのでなかなか定価で買う勇気が出てきません。些細な差だろ!と言われてしまえばそれまでなのですけど。
SIM屋台は営業時間があり、朝早すぎても夜遅くてもダメです。夜に関して言えば目安として22時過ぎたらもうどこのSIM屋台もやっていないものと考えましょう。
ちょうど今回は香港国際空港に22時に到着するフライトだったのでSIM屋台へ行くのは無理…別の方法を試してみようと思いました。
(本当はStarHubのHappyRoamもあったのでそんなに困っていなかったのですが)
実はiPadで使えるApple SIMが便利
そういえば現地キャリアの3HKがApple SIMに対応したということを思い出しました。
早速香港で私の手持ちのiPad mini4にApple SIMを入れた所3つのキャリアが表示されました。
Apple SIMに香港の3HKが追加 | 山根康宏のモバイルネタ
AlwaysOnlineとGigSkyはワールドワイドに展開しているMVNOという感じでカバーする国は広いけれど、その代わり値段が高いところが特徴。
GigSkyのプランの場合、たったの100MBで1,800円も取られてしまう。
基本的にこのようなキャリアは「どうしても通信したい」最終手段のようなもので常用するものではないと考えるべきですね。
Apple SIMはそもそも現地キャリアとの提携がまだこれからなのでほとんどの国がこういった高いローミング特化型のキャリアしか選択できないしょう。
現地キャリアは2016年9月現在、at&t, au, SoftBank, Sprint, 3HK, T-Mobileって感じですね。正直カバーする国は多くはありません。
ということで今回は迷わず3HKを選択。Apple SIM向けプランでは
Local Day Pass | Local Data Monthly Pass |
38HKD/2日 | 168HKD/1GB/30日 |
88HKD/7日 | 248HKD/2GB/30日 |
168HKD/14日 | 298HKD/3GB/30日 |
が選択できます。深水歩に下車する費用と時間を考えればアリと言えるレベルの値段設定かなとは思います(些細な差だろっていうツッコミやめてw)。
こちらのプランそのものは以下の3HKから発売されているプリペイドのデータパッケージと同じものとなります(つまり通話は不可)。
AppleSIMの場合、気分はゲームのダウンロード販売って感じでしょうか。
Day-Pass Data SIM | 3HK
4G LTE Data Package SIM
実際にはこの値段に管理手数料の2HKDが追加されます。
今回は一番安い38HKD/2日を選択。管理手数料込で日本円で約540円。
初回利用時はアカウントの登録が必要です。
このアカウントはApple SIMを3HKで使うときのみ使用します。
プランの詳細を確認できます。
日数の単位のプランですが、香港時間の23:59を境に更新されていきます。
ですから、深夜着の場合は日付を跨いでからでないとお得にはなりません。
確認画面です。登録時に設定したクレジットカード情報やメールアドレスが表示されます。
Submitをタップして完了です。
これで3HKとの契約が完了しました。
3HKからメールが2通届きます。
設定画面のモバイルデータ通信がしばらくすると上記画像のようになり、通信が出来るようになりました。
素のApple SIMが3HKのプリペイドSIMになった瞬間です。iPadってSIMライターみたいなものですね。
Apple SIMをiPad以外で使いたい
いきなり何言ってんだこいつ…な感じですが、Apple SIMは対面販売が苦手な人でも気軽に買えるので確かに便利です(プランとか話す必要なくSIM買うだけですが)。
ただ、やっぱスマホで使いたいですよね。iPadよりもスマホの方がスピードが速い規格に対応していれば特に思うはず。
じゃあiPhoneに入れちゃえ
iPhone6sにプスっとな
電波を掴みません。流石に対策されているか…
iOSのインターネット共有は諦めた
今回のようなApple SIMをわざわざ使う状況になるということは、他に回線が無いという場合が多いでしょう。
そうなるとこの回線をハブにして複数端末を使うシチェーションが想像できます。
iPhone, iPadに搭載されているiOSにはインターネット共有といういわゆるテザリング機能が実装されています。
ただ、個人的にiOSをハブにして複数端末を使うという事が私としては結構厳しいと感じています。
というのもインターネット共有が不安定だからです。
iPadをかばんの中に入れていると突然インターネット共有が切られていたりと安定しません。
復帰するためにわざわざ設定内のインターネット共有を開かないと行けないなど正直面倒。
(不安定なところについては一応iOS9で改善されているという話はありますが…)
それならもうAndroidに入れてしまえってやつです。
Xperia Z5 Compact (E5823)に入れてみる
じゃあAndroidのXperia Z5 CompactにApple SIM(3HKでアクティベート済み)でどうだ!
ということで入れてみました。電波はつかむようです。
私は台湾版のE5823を使っているので普通の3HKのSIMであれば自動的にAPNが入るはず…なんですがApple SIMではAPNは空です。
APNについては実はiPad側で表示が出来ます。
ということでXperia Z5 Compactには今回「imobile.lte.three.com.hk」を入力。
(通常のAPNと比べてiが余分ですが、別に無くても普通に通信できました)
ちゃんと通信できました。少なくともAndroidでは普通に使えるようです。
テザリングもOK
iPadはXperia Z5 Compactに接続することにします…
今回のプランの場合、2.5GB以上使うと規制が入りますがすぐというわけではなく一応時間差(4時間後)で規制が入るみたいです。
柔軟性を考えればSIMタイプのApple SIMが使えるiPadは買い
Apple SIMは現在SIMタイプと内蔵タイプの2種類存在しています。
前者はiPad Air2, iPad mini3, iPad mini4が対応、後者はiPad Proが対応しています。
今回のようにiPadをSIMライターとして使う場合は前者が必須です。
ちょうど本日Appleは既存のiPadのストレージ容量を2倍に更新しました。
再び買い時のタイミングなのかもしれません。
海外で使う場合はキャリア版のiPadでもSIMフリーで使えますからいけるかも?
公式SIMロック解除に対応する関係でキャリア版を買うのであれば個人的にiPad mini4がオススメです。
持ちやすさ的にガイドブック相当ですし。
(ちなみに私はドコモ版のiPad mini4をSIMロック解除して使っています)
Appleストアやドコモオンラインショップ、ソフトバンクオンラインショップ、auオンラインショップで購入する場合はポイントサイトのハピタスを経由すると自分へのポイントバックがもらえます。
何も経由しないよりかはお得だと思いますよ。
最近は店頭で買うと頭金が~とかコンテンツが~とかありますし私は最近オンラインショップ派となっています。