スイスといえば鉄道網がとても発達している国で、旅行者としてはとてもありがたい存在となっています。
しかしながら、異国の地で毎回切符を買うのは面倒ですし、物価の高さからちょっと移動するだけで高い費用が発生します。
そこでスイス版のジャパンレールパスのようなものがスイストラベルパスとなります。
スイスは国鉄となるスイス連邦鉄道の他にもかなり多くの私鉄が走っていますが、旅行者としては殆ど気にする必要はありません。というのもスイストラベルパスでこれら私鉄の多くはカバーすることが出来るからです。
スイストラベルパスの特徴
スイストラベルパスの特徴としては以下の通り
・毎回切符を買う必要が無い
・一部の博物館が無料で入場可能
・事前に購入することができる
この3点でしょうか。
毎回切符を買う必要が無い
スイスの鉄道は日本並みに時間が正確です。更にスイスの場合、改札がありません。
そうなると列車の時間ギリギリまで遊んでいたい心がどうしても働いちゃいますよね。
ただ、事前に切符を購入することは必須ですのでちょうど到着した列車に乗りたくても乗れない場合も…
(切符無しで乗車してしまうと、検札時にペナルティがあります)
そこでスイストラベルパスがあれば毎回切符を買う手間が省けます。心理的にかなり気が楽なので本当に助かりました。
(登山鉄道は無料ではなく割引な事が多いです、注意しましょう)
よく比較されるパスとして、登山鉄道も含めほぼすべての鉄道が半額になるスイスハーフフェアカードと言うものもあります。使い方次第ではこちらのほうがお得になることもありますが、結局毎回切符を買う必要がありますのでここはちょっと手間ですね。
約500の博物館、美術館が無料で入場可能
ヨーロッパといえば博物館や美術館で国内ではなかなか見ることの出来ない展示物が魅力ですが、このパスがあればスイス内の約500の施設が無料で入場できます。
非常に魅力的ではありますが、列車にも乗らないと行けませんし使い尽くすにはなかなか大変です。うまい具合に両立したいところです。
SWISS MUSEUM PASS – DISCOVER AROUND 500 SWISS MUSEUMS
↑の博物館や美術館で利用可能です。
事前に購入することができる
スイストラベルパスは日本に居る間に購入することが可能です。
例えば上のレイルヨーロッパはもちろん、MAXVISTA、セブンツーリスト、HISなど、購入先はさまざま。
この中でレイルヨーロッパについてはPrint@homeと呼ばれるEメールで送られてくるPDFを印刷するだけでチケットとして使えますので時間に余裕が無い人はここがオススメ。
レイルヨーロッパはフランス国鉄(SNCF)とスイス連邦鉄道(SBB)の合弁会社です。
旅行のスタイルによって連続した日程で使えるスイストラベルパスと好きな日程を選んで使えるスイストラベルパスフレックスの2タイプを選択可能です。
もちろん、連続した日程のスイストラベルパスが一番オトクです。
他にも1等か2等か、おとな、ユース、こどもといった料金設定があります。自分にあったパスを選びましょう。
(1等であればほぼ確実に座れると思います、私の場合2等でも座れなかったということは実際ありませんでした)
私は実際に確認はしていませんが、口コミを見る限りでは現地でも一応購入できるようです。
実際に購入してみた
今回は航空券を出発約1週間前に取った関係上、チケットを買う上で重要なことは「早く入手できること」でした。(実際はコミックマーケットへ行くため8/11から家を留守にするため、郵送という選択肢は不可能に近い状態)
そこで、今回はPrint@homeが使用できるレイルヨーロッパで購入してみました。
↑上記サイトにて購入
私の旅程としては、8/14~8/16の滞在のためスイストラベルパス(連続した日程で使用できるやつ)の3日間を購入。席についてはそこまでこだわりが無いので2等を指定しました。
8/8 2時 レイルヨーロッパで予約 (\27,300)
8/9 17時 レイルヨーロッパから利用開始日についてメールが届きます。
(2015年9月より事前に利用開始日を指定することが必須になりました)
超簡単に8/14から使いたいと返信
8/9 19時 スイストラベルパスがPDF形式で届きました。早い!
印刷した紙を持っていれば乗り放題は空港から有効です。ガンガン乗っていきましょう。
その他
スイストラベルパスはグレッシャーエクスプレス(氷河特急)やベルニナ急行など全車指定の列車に乗車する場合は別途、座席指定券が必要です。
鉄道以外の無料ボーナス
ブリエンツ湖、トゥーン湖の遊覧船
マッターホルン・ゴッタルド鉄道
ルツェルン リギ山 (登山鉄道)
クリーンス – ピラトゥス山 (登山鉄道)
ティラノ/ルガノ間やアンデルマット/マイリンゲン間など主なポストバス(座席予約料除く)
主要75都市 市内交通(公共交通機関:バス・S-Bahn・地下鉄)
(バーゼル、ベルン、ジュネーブ、ローザンヌ、ルツェルン、ルガーノ、チューリヒ など他75都市以上)
ローザンヌのオリンピックミュージアムなど、500か所以上の博物館や美術館の入場(スイスミュージアムパス)
割引特典
ゴルナグラード、ユングフラウ、ロシェ・ド・ネなど、ほとんど全ての登山鉄道 25%割引
レマン湖、ルツェルン湖、チューリッヒ湖、ルガノ湖、ヌーシャテル湖、ボーデン湖などの遊覧船 50%割引
チューリッヒ、ルツェルンなどの市内ツアーの割引 他
自宅で印刷できる情報を探してました。チューリッヒについてすぐにベルン行きの電車に乗りたかったので情報助かりました。
コメントありがとうございます。お役に立てたようで嬉しいです!
スイスの鉄道はとにかく車窓が綺麗なので是非楽しんできてくださいね
こちらのサイトを見て日本を発つ前日にレイルヨーロッパ(日本版)のサイトから手続きをしたところ、print@homeが選べず、返信された日本語のメールには印刷できるボタンもなく、紙のチケットの発送手続きが完了、3〜5営業日に自宅に到着とあり、困惑してしまいました。
即時払い戻し請求をしようとするも対象外とのこと(使用日前に現物をを返送する必要あり)
払い戻し手続きができないまま(発注した日が金曜の夜で電話だえ問い合わせも不可)すでに旅行に発っており、旅先から日本のレイルヨーロッパ発券センターにメールで問い合わせたところ、通常なら取り消し手数料が発生するが、今回の事情を鑑みて手数料無しでキャンセル扱いとしていただくと返答があり、結局現地の最寄り駅にて購入することに。
無事事なきを得ましたが、2人分のチケット代が無駄になるところで旅の始まりからナーバスになってしまいました。
発注の段階で紙発券かprint@homeか、現地の駅で発券するか選択するところがあったか定かではないですがこういうことがあったということをお伝えさせてください。
それにしても諦めずに問い合わせてよかった! 担当の方の対応も早くて有り難かったです。
では残りの旅を楽しんできます!