2018年12月に開業した台北の新しい移動手段、淡海LRTに乗ってみました。
LRTというのはライトレールトランジットの略で、台湾では軽軌と書きます。
路面電車と電車の中間的な位置づけの交通手段で日本では広島電鉄や江ノ電を想像していただければわかりやすいかなと思います。
MRTの淡水線の紅樹林駅から乗り換えすることができます。
紅樹林駅は終点の淡水駅の1つ前です。台北中心部からちょっと時間がかかるため注意しましょう。
MRTを降り、淡海軽軌と書かれた方向へ進んでいきます。
駅には乗り換え専用の改札口があるため、いちいち駅から外に出る必要はありません(開業当時は繋がっていませんでしたが…)。
乗り換え改札口と言っても改札は「降りる」処理しかしません。
改札を進んだところには各種ICカードチャージに対応した券売機がありますので安心です。
淡海LRTでは信用乗車方式が採用されており、ホームにある機械で入場します。入場と退場は別の機械ですので注意しましょう。
ピッっとタッチして入場処理が完了です。
退場の機械は赤色です。
ホームです。
通常の鉄道との違いとしてはホームの低さがポイントでしょう。
ホームには各種電光掲示板などもあり、現代的な装備は揃っていると言えるでしょう。
今回はとりあえず終点の崁頂駅(V11)まで行ってみようと思います。
LRTが到着。
台湾車輌製です。ドイツのフォイト社との共同開発で運転席のディスプレイにはVOITHという文字がデカデカと表示されています。
高雄LRTではヨーロッパ各地でよく見かけるアルストムのシタディスシリーズなどが採用されていたりするのですが、こちらは国産ということになります。
車内
最初は普通の鉄道のように高架を走っていきます。
しばらくすると道路と併走する区間に入ります。
見どころ(?)としては、浜海沙崙駅を過ぎたあたりで交差点を右折します
交差点には架線が無いため、この時だけLRTは架線から電力で動作する方式から内蔵バッテリーで動作する方式に切り替わります。
曲がり切ったら再び架線の区間になりますので正直一瞬の出来事に等しい感じですね。
高雄LRTでは駅で電力を毎回チャージする無架線走行ですので、走行中は車両のHPが減っていく様子でドキドキできるのですが、淡海LRTではそういったことはありません。
浜海沙崙駅ですが、将来的にはここから線路が分岐して淡水のフィッシャーマンズワーフまで行くことも可能になります。
終点の崁頂駅に到着。
正直まわりになんにも無いのですが、乗客の多くが同じ方向へ移動しているためついていきます。
遠くに見える大きな商業施設が目的地のようですね…。
美麗新淡海影城という、映画館のようです。
ただ、フードコートや子供向けのアトラクション、いくつかのショップなどが入っておりファミリー向けには良さげな場所でした。
とはいえ私のような独り者がフラフラ居座れるようなところでもなかったのでさっさとUターンです。
乗車率も良いようですし今後の沿線の発展に期待したいところですね。